ちびくろ日記

小さくて色黒、平凡な大学生の日常。

いつも、今が自分の最高

皆さん、ごきげんはいかがですか?

ちびくろです。

 

今回は、ぼくにとてつもなく大きな影響を与えた「言葉」について書いていこうと思います。

 

その言葉に出会ったのは、二年と三か月前。

ぼくが浪人をしていた頃に遡ります。

 

 

 

 

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ぼくの通っていた予備校では、他校舎の先生の授業も、専用のタブレットで視聴することができました。

 

早送りできたり、いらない部分を飛ばしたりと、何かと便利だったのでぼくはよく活用していました。

 

そこで、画面越しではありますが、変わった先生に出会いました。

名前を伏せるため、ここでは「T先生」と呼ばせていただきます。

 

T先生を一言で表すなら「豪快」

 

 

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色黒でがっちり体格。

トークが面白くてよく話が脱線するし、

問題の解法もぶっ飛んでいて、挙句の果てには、下ネタを連発する始末。

 

その結果、T先生の講座を受講する先生は九割が男子。

 

そんなことは一ミリも気にせず、ガッハッハと笑いまくる。

 

 

豪快という文字を人間にすると、こんな感じになるんだろうなぁ、

と思いました。

 

 

 

これだけ聞くと

「この人の授業は、成績が伸びなさそうで聞くのは時間の無駄なんじゃないか」と

思われるかもしれません。

 

 

 

いいえ、T先生の魅力はこんなもんではありません。

ぼくが、この講座を取り続けた一番の理由は、

 

生きる上で大切なことを教えてくれるからです。

 

 

彼はものすごく博学で、自分の哲学を持っている方でした。

斬新な角度から物事を考え、自分の体験談を交えながらわかりやすく話してくれます。

 

 

面白くて、ためになるT先生の授業が、ぼくは大好きでした。

 

 

 

 

 

 

 

時が経ち。

 

センター試験が終わり、第一志望の大学の一般入試に向けて、

ラストスパートをかけていた頃でした。

 

 

入試の日程上、T先生の最後の授業の時間になりました。

ぼくは、いつもの通り期待を膨らませながら、再生ボタンを押しました。

 

 

 

いつものように、雑談をはさみながら、予習した問題の解答までの流れを確認していく。

正解数に神経をとがらせながらも、先生持ち前のエピソードトーク

授業は和やかに進んでいった。

 

 

 

 

授業終盤。

 

一年間、いろいろあったけど、T先生の授業は終わりかぁ、

なんだか悲しいなぁ、とか思っていると。

 

いきなり先生の動きが止まった。

そして、くるりと体を生徒の方向に向けた。

 

その顔には、いつもの柔和な表情が消え、

目には今まで見たことのないような真剣な光が宿っていた。

 

 

 

思わず、画面にのめりこんだ。

 

 

 

先生は、生徒一人ひとりの目を見た後、ゆっくりと話し始めた。

 

 

 

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いいか、お前ら。

 

この授業では、今までたくさんのことを伝えてきた。

そして、今から言う話は、その中で一番重要な話だ。

 

よく聞けよ。

 

 

お前らはこの一年間、大学に行った同級生が遊んでいる中、必死に勉強してきた。

 

いま大学生の友達はほとんどが一年早く社会に出るだろうし、なにより10代の貴重で多感な時期に、お前らは机に座り続けた。

 

この時間は、見方によっては無駄だと思う人もいるかもしれない。

 

 

だが、決してそんなことはない。

これがお前らのベストだったんだ。

 

 

いつも、今が自分の最高。

 

 

もし、お前らがストレートで大学にいっていたら、ろくに勉強もせず、

酒やギャンブルに明け暮れて、バカのまま社会に出ていたかもしれない。

 

 

広島カープの、鈴木誠也を知っているか。

まさに、あいつがそれを象徴している。

 

 

あいつは、チームの四番として活躍してたんだけど、

シーズンの途中、足を怪我してしまったんだ。

 

 

普通、落ち込むだろ?

でも。あいつは違った。

 

なんて言ったと思う?

 

 

「これは、神様がぼくに与えた試練だと思います。なので、上半身を鍛えまくって最強のバッターになって帰ってきます!!」

 

 

これだよ、これ(笑)

 

 

この考え方が大事なの。

 

 

自分に何が起こっても、それが自分の最高の状態と考える。

例えば、道で転んでも、

「あー、今転んどいてよかった、次は気を付けてこーっと!!」

 

 

すべてをプラスに考えてみる。

それが、本当に大事。

 

 

だから、もしお前らが希望していなかった大学に入学することになっても、

全く気にすることはない。

 

 

それがお前らの最高の状態。

 

 

 

いつも、今が自分の最高。

 

 

 

試験、頑張って来いよ。

 

 

 

 

 

 

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動画を見終わったぼくは、とても胸が熱くなった。

 

この考え方は、絶対に生き方の指針になる。

 

そう考えたぼくは、この動画を何度も何度も繰り返し見た。

試験が近いのにも関わらず、何度も何度も。

 

 

 

 

 

そして。

 

ぼくは、第一志望の大学に落ちた。

 

当初は、やはり悔しさもあったが、その感情を引きずることはなかった。

T先生の言葉ですぐに切り替えることができたからだ。

 

 

ぼくは、ベストを尽くした。

その結果、こうなってしまっただけだ。

 

しょうがない、切り替えていこう。

 

 

 

 

だって、今が自分の最高なんだから。

 

 

 

上を見上げると、そこには

雲一つない青々とした空が広がっていた。

 

まるで、ぼくを歓迎してくれているかのようだった。

 

 

腕を広げ、大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出した。

 

そして、小さくこうつぶやいた。

 

 

 

 

 

T先生、ありがとう。

 

 

 

 

 

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