お笑いは「芸術」か「スポーツ」か
皆さん、ごきげんはいかがですか?
ちびくろです。
今回は、ぼくの大好きな「お笑い」について考えたことを書いていこうと思います。
はじめに、少しだけぼくの話を。
ぼくは、小さい頃からお笑いが好きで、よくテレビで観ていました。
当時はスマホも持っていなかったので、芸人さんのネタ番組は必ず録画して何度も観ていました。
そして、高校生になると、何かの縁で生徒の前で漫才などをやらせていただく機会をもらえるようになりました。
実際に舞台でやってみると、人前でお笑いをする楽しさ、難しさなど、色々なことを知ることができました。
それから数年経ち、今に至るわけなのですが、
当時は何とも思っていなかったことが、最近になってふと気にかかり始めたことがあります。
それは、「お笑いはどのジャンルに含まれるのか」ということです。
お笑いはお笑いだっ…!!!
などという身も蓋もないことを言われると弱ってしまいますので、そこは目をつぶっていただければと思います。
まず、ぼくはお笑いは「芸術」か「スポーツ」のどちらかだ、
というところまで絞り込みました。
ここまでは、あまり難しいことではありませんでした。
しかし、この二つから一つを決定することに苦労しました。
お笑いは、芸人さんの脳から生み出される創作物、芸術作品だとも言えますし、その一方でM-1グランプリやキングオブコントのような、勝ち負けにこだわったスポーツのようなステージも存在します。
では、芸術とスポーツを組み合わせたものなのか、と言われると、それはそれで違和感を覚えます。
芸術かスポーツ、いったいどちらなのだろうか。
—結論から言うと、ぼくはお笑いは「芸術」であるとしました。
その結論に至った過程を、今から見ていただきたいと思います。
この結論はあくまでぼくの考えなので、
皆さんも一緒に、芸術かスポーツなのか、はたまた他のジャンルであるのか、考えながら読んでいただきたいと思います。
まず、「芸術」か「スポーツ」か判別するためには、
両者の違いを考える必要があります。
芸術といってもなんだかざっくりしているので、
少し具体例を挙げてみましょう。
文芸や絵画、音楽や映画、演劇などですね。
一方、スポーツは説明不要だと思います。
この両者の違いは何なのか。
互いに分野が違うので、ここでは「目的」という観点から考えてみたいと思います。
また、目的にも様々なものがあるので、ここでは一般的に考えられている第一義的な目的とします。
異論はあると思いますが、ぼくはこのように考えました。
芸術の目的:人の感情に訴えかけ、受け手の心に何かを残すこと。
スポーツの目的:目の前にいる相手に勝利すること。
こう考えてみると、たしかにお笑いは二つに当てはまる気がします。
お笑いは、名前の通り人の「笑い」という「感情」に訴えかけるものですし、一方で先述したように勝ち負けを競う賞レースも存在します。
ですが、少しだけ細かく考えてみると、大きな違いが明らかになります。
それは、「目的」と「結果」を区別することで明確になります。
両者の目的は、先述したように
芸術の目的:人の感情に訴えかけ、受け手の心に何かを残すこと。
スポーツの目的:目の前にいる相手に勝利する(またはしようとする)こと。
です。
では、その目的を果たした結果、どうなるのでしょうか。
芸術では、人の心を動かした結果、賞を受賞したり認知されたりします。
スポーツは、試合に勝利を目指した結果、人を感動させたり注目を浴びたりします。
つまり、
芸術は 感情を揺さぶる→勝利(報酬)を得る
スポーツは 勝利(を目指す)→感情を揺さぶる と言えるのです。
これの逆は起こりえません。
芸術では、?となりますし、
スポーツでは、感情を揺さぶった方が勝てるわけではないですからね。
賞レースなどもこの考えから説明がつきます。
お客さんや審査員を笑わせた(感情)→賞がもらえる(報酬)
このように考えてみると、お笑いは前者、
つまり「芸術」だということが理解できるのではないでしょうか。
皆さんはどう考えますか?
先ほども言ったように、これはあくまでぼくの意見です。
正解ではありません。
このような考え方もあるんだな、と
頭の片隅にでも置いていただければ嬉しいです。
このテーマについて、ぜひ皆さんの考えもお聞かせください。
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本文で、お笑いは「人の感情を動かす」ものであると紹介しました。
人の感情を動かす、これがどんなに大変なことなのか、
ほとんどの人が理解できると思います。
スポーツは結果的に感情を動かしますが、
お笑いは意図的に感情を揺さぶります。
この違いは、非常に大きいです。
もちろん、スポーツを下に見ているわけでは決してありません。
ぼくも小学校から高校までずっと野球をしていましたし、
その魅力にどっぷりとのめりこみました。
ぼくがここで言いたいのは、お笑い芸人のすごさを
もっと知ってほしいということです。
ひいては、芸術の素晴らしさと
もう一度向かい合ってほしいなと思います。
ぼくは、大学に入ってから少しずつ芸術に興味を持ち始めました。
全く詳しくはありませんし、本来はぼくが言うことではないのですが、本当に芸術は素晴らしいです。
時間がある時に、スマホを置いて映画を一本観てみる、
小説を30分読んでみる、たまに美術館に足を運んでみる。
もちろん、お笑い鑑賞も。
芸術は、人生に彩りを与えます。豊かさを与えます。
ぜひ、少しでも芸術に触れてみてください。
それではまた。
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