「無料」は一度、立ち止まろう
皆さん、ごきげんはいかがですか?
ちびくろです。
今回は「無料」についてぼくが考え、感じたことを書いていきます。
この記事を読んでくださっているあなたは、「無料」についてどういうイメージをもっていますか?
「何言ってんの、お得で嬉しいものに決まっているでしょう」
「タダなものには、とりあえず飛びついてみたほうがいいんじゃないの?」
そうです、無料はすごく素晴らしいものです。
だって、タダで物を得られたり、催し物に参加できたりするのですから。
ですが、本当にそれだけなのでしょうか?
その行動と無料のメリットは釣り合っているのでしょうか?
いいえ、必ずしもそうではありません。
それよりも自分のデメリットのほうが大きかったり、
気が付くとお金を支払わされていたりと、
あまりよくない結果に転んでしまうこともあります。
そして今回の記事の目標は、
皆さんが損をしないように、無料についての見方、考え方を見直していただくことです。
少しの間、お付き合いいただけたらと思います。
まずは、無料についての基本的な考え方を今一度確認しましょう。
無料の意味を辞書で引いてみると、
と記述されています。
うん、当たり前ですね。
当たり前すぎて、わざわざ辞書を引いたことを後悔しています。
ですが、ここでぼくはあることに気づきました。
「お得」とは一切書いていないのである。
言葉で定義されていないということは、
必ずしもお得とは限らない、状況によって変化するということだ。
それを踏まえて、ぼくが考える「無料」に対しての二つの考え方を紹介していこうと思います。
無料には「裏」がある
はい、実はそうなんですよ。
無料には裏があります。
といっても、この書き方では少し誤解を与えてしまうかもしれないので、言いかたを変えます。
無料には「出し手側のメリット」もある、ですね。
当たり前なんですよ、ほんっっとうに当たり前。
なんですけど、ここを見落としている人があまりにも多い。
例えば、無料セミナー。
良いですよね、無料。行きたくなります。
ぼくも、何回も足を運びました。
ですが、参加回数を増やしていくたびに、こう思いました。
「あ、これほとんどが自社の宣伝だ」と。
そうなんです。
ここだけの話、無料セミナ―の大半が「勧誘」なんですよね。
なので、想像していた内容と違ったり、学びがほとんど得られなかったり。
最悪の場合、流れで課金したりもしてしまいます(ぼくは無事でしたが)
これは、本当に気を付けてほしいポイントです。
セミナー講師は口が達者で、人の感情を動かすのが得意です。
セミナーの直後は、感情が大きく揺れ動いているので、あまり冷静に判断できません。
しかも「今契約すれば、無料で〇〇がついてくる!」という特典付きです。
その浮ついた状態につけこみ、職員が有料授業を進めてきます。
あなたは、断ることができるでしょうか?
意外と簡単そうだと思うかもしれませんが、これがなかなか難しい。
実際に経験をしたので、わかります。
ぼくは、なんとか断ることができました。それぐらいの勇気が必要です。
全部が全部このような感じかと言われれば、違います。
が、このようなセミナーが存在するのも事実です。
なので、
「出し手側のメリットを考える」ことで、思考にワンクッションをおくことを
おすすめします。
そうすれば、自分へのデメリットを極力防ぐことができるでしょう。
ちなみに、あれ以来、ぼくは有料のセミナーに参加しています。
無料は考える種になる
先ほど紹介したように、無料には「裏」があります。
今度は、それを逆手に取ってみましょう。
思考するのです。
「なぜ、これは無料なのだろうか」と。
これ、実はめちゃくちゃ頭の訓練になります。
相手側がどういうメリットを持っているのか、
どのように人を動かそうとしているのか、
それを踏まえ、無料に乗っかったほうがいいのかどうか、
このプロセスを考えるだけで、視野がグンと広がります。
それでは実際に、一つ問題を出すので、考えてみてください。
Q.「無料アプリ。製作者側のメリットは何でしょうか?
また、そのメリットはどのように生まれるのでしょうか?」
考えましたか?
...
では、追っていきましょう。
製作者側のメリットは多岐にわたるので、一概には言えないのですが、
ここでは、「収入」だと考えましょう。
それでは、収入はどこから生まれるのでしょうか。
答えは、
・広告費
・アプリ内での課金
・他のアプリへの誘導
です。
思い当たるものも多いのではないでしょうか。
それでは、もっと突っ込んでみましょうか。
「なぜ、アプリ自体を無料にしたのか?」
それは、ユーザーを誘導しやすくするためです。
無料のほうが、心理的負担を軽減し、サクッと導入できます。
そして、アプリ内の課金や広告費等で収入を得るのです。
目の前に同じアプリが並んでいて、一つは有料、一方は無料だと、
ほとんどの方は無料を取るのではないでしょうか。
少し深堀りをしてみることで、相手の意図がわかるようになります。
多くの学びを得ることができるとともに、思い通りに動かされることが少なくなるでしょう。
「無料」に対する、二つの考え方について紹介しました。
これら二つに共通することは、
「少し立ち止まって、考えてみる」
ということです。
無料に対するときだけでなく、いろんな場面で
このひと手間は大事になってくると思います。
ぜひ試してみてください。
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さて、いかがだったでしょうか。
多少なりとも「無料」のイメージが変わったのではないでしょうか。
ぼくは、無料が悪いと言っているわけではありません。
むしろ、便利です。
ぼくが伝えたいのは、
無料を最大限に活用しましょう
ということです。
無料について考え、無料から学び、自分にメリットのあるように無料を活用する。
そして、自分の生活をより濃く豊かなものにしていきましょう。
この記事を通して、皆さんに少しでもいい影響を与えられたら嬉しいです。
それではまた。