ちびくろ日記

小さくて色黒、平凡な大学生の日常。

お笑い芸人はあなたが思っている何百倍もすごい

本番、1分前。

 

心地よい緊張感と血が上るような高揚感が入り混じり、ハイになっていた。

 

舞台の袖から少し顔をのぞかせる。

異様な熱気、客席のボルテージは最高潮である。

 

ドクン、ドクン…

 

胸の高鳴りをはっきりと感じた。思わず、表情が緩む。

 

 

「ちびくろ!」

 

 

振り返ると、相方の一人が手招きをしていた。

 

三人で軽く円陣を組み、顔を見合わせ気合を入れなおす。

 

 

マイクの確認をし、登場に備える。

 

 

いよいよ、はじまるんだ。

 

 

 

 

「皆さん、お待たせいたしました。次にこの場を盛り上げてくれるお笑いコンビ、いや、お笑いトリオは、こいつらだ~!!!」

 

 

 

司会の紹介に合わせて、登場曲が流れる。

 

 

 

(いくぞ…!)

 

 

 

色とりどりの光と一つの塊となった声の波に包まれた、異様かつ神々しい不可思議な横長の空間へと、ぼくらは飛び込んでいった。

 

 

 

 

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皆さん、ごきげんはいかがですか?

ちびくろです。

 

 

 

今回、ぼくは何としてでも伝えたい。

 

お笑い芸人ってすげぇよってことを。

 

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いきなり何なんだ、と思うかもしれませんので、説明していきます。

 

 

 

ぼくは、お笑いが大好きです。

 

 

 

特濃な食材を詰め合わせたようなボケに、食べやすく調理し味を調えるツッコミ。

計算されつくした緻密なネタに、アドリブを載せて厚みを創る。

その掛け合い一言一言に、客席が爆発したような反応を見せる。

 

 

もはや芸術ともいえるような一体感、それは他のエンターテインメントと一線を画していた。

 

 

 

小さい頃からお笑い番組は欠かさずに録画し、気に入ったネタは何度も何度も繰り返し見た。

見ているときはお笑いに集中したいので、家族にお願いして静かにしてもらっていた。

「よく飽きないなぁ」と、よく呆れられたものだ。

 

 

 

それほどにお笑いが好きなのである。

 

 

 

 

その思いはとどまることを知らず、高校では自分でネタを書くようになっていた。

見ているだけではなく、自分でやってみたいと思ったのだ。

 

 

 

その気持ちに共感してくれた仲間が集まり、部活のチームメイト三人でトリオを組んだ。

 

 

ネタ作りは思っていたよりはるかに難しく、そして楽しかった。

その過程で、何が面白いかわからなくなって発狂したが、それも今となってはいい思い出だ。

 

 

そして、やりたいネタと受けそうなネタ、どちらを取るか迷ったが、結局やりたいことをやることにした。

 

 

 

その結果、こまめにキリンが登場し首を回して飛び回るという奇妙なネタが仕上がった。

ウケるかはわからなかったが、1つのネタを作り上げたんだという達成感がぼくらを包み込んだ。

 

 

 

そのネタを、全校生徒の前で披露した。

予想を上回る反応があり、驚いた。

 

自分で編み出した渾身のボケをかました後の、会場が揺れるような特異な光景は、

ぼくは生涯忘れることはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

と、ここまでつらつらとぼくのお笑い愛を語ってきた。

 

 

が、実はここからが本題である。

 

 

 

 

 

ここで、皆さんに質問。

 

 

 

 

皆さんは、お笑い芸人をバカにしていないだろうか?

 

 

スベった芸人に対して後ろ指をさしていないだろうか?

ネタに対して評論家気取りの批評をは放ってはいないだろうか?

 

 

自分の胸に、手を当てて考えてみてほしい。

 

 

もし、そういうことをしている人がいたら、

今後そんなことするのは一切やめていただきたい。

 

 

なぜなら、

 

 

お笑い芸人は、お前らが思っているより何百倍もすごいからだぁぁぁぁぁああああ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

…失礼しました。取り乱してしまいました。

 

 

 

さて、では続きを話していきましょう。

 

 

ぼくが芸人さんがすごいと考える理由は、三つあります。

順に紹介していきます。

 

 

 

 

 

1.赤の他人を笑わせている

 

皆さんが忘れがちなのが、これです。

 

 

ぼくたちが生徒の前で披露したネタがウケたのも、ある程度ぼくらを知ってくれている人がいたからです。

 

 

そんな中、たまにいるのが

学校でちやほやされて自分は芸人より面白いと勘違いしている奴。

 

 

これ、一番タチ悪いですね。

 

 

そういう奴から放たれる言葉の9割は内輪ネタと下ネタで構成されているので、

基本的に外部の人間にはうけません。

 

 

あ、あとその類はすぐに千鳥ノブさんの口調を真似ます。

お前が言ってもおもんないんじゃあ。

 

 

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その点、芸人さんは全く知らない赤の他人を相手にしている。

 

 

 

顔も合わせたことのない人たちを笑わせないといけない。

そのうえ、笑いは、感情に基づいて起こるものなので、観客が少しでも壁を作ってしまうと笑ってもらえません。

 

 

これがどれだけ難しいことか、想像に難くないと思います。

 

 

 

 

 

2.観客の年齢層が幅広い

 

あなたは見知らぬ老人を笑わせたことがありますか?

逆に、小学校に通っているようなこどもは?

 

おそらく、ドジを踏んだりしない限りはそういう体験はないでしょう。

 

 

 

年齢も違えばツボも違うし、話題がうまく伝わらない時もある。

 

 

聞いた話では、営業で老人ホームでネタをすることもあるのだそう。

老人の耳が遠くて、ネタが伝わらなくて一切笑いが起きない地獄のような状況もあるのだそう。

 

想像しただけで身震いがする。

 

 

 

人気がある芸人さんなどは、その広い年齢層に対応する力を持っている。

めちゃくちゃ尊敬する。

 

 

 

 

 

3.観客は”笑いに来ている”

 

 

一番知ってほしいのは、これです。

 

 

 

お客さんは「笑いに来ている」のです。

 

 

 

 

友人に、「何か面白い話ししてよ」と言われるみたいな感じです。ほぼ無茶振りですね。

 

 

 

 

そのあからさまな要求に、応えることができるか。

 

その中には、他の芸人さん目当てで来た方もいるでしょう。

お笑いをよく知っている人もいるでしょう。

 

 

 

そんな人たちに、真っ向から挑む度胸しかり、覚悟は相当なものだと思います。

 

 

 

全く知らない、年齢層が幅広い、しかも笑いに来ている観客を笑わせることは、並大抵の人ではできないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

芸人さんに対する見方が変わった人もいるのではないでしょうか?

 

 

 

 

そうなんです、芸人さんはすごいんです。

 

この気持ちを伝えたいという想いが強くなりすぎて、汚い言葉を使ってしまったことをお詫び申し上げます。ごめんなさい。

 

 

 

 

偉そうに色々と語りましたが、ぼくも全然お笑いを知っているとは言えません。

 

 

ですが、お笑いに対して深い愛情を持っています。

 

 

ぼくの記事を通して、お笑いの素晴らしさを、少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

 

 

これからも、お笑いの記事は書いていこうと思っています。

 

 

温かく見守っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

まじか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お笑いの記事なのに、

 

 

 

 

 

 

 

 

オチがないっ…!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、ありがとうございました〜(逃)