ちびくろ日記

小さくて色黒、平凡な大学生の日常。

自慢は嫌いだが武器になりうる

「俺さ、中学の頃、地区の代表に選ばれてさ…」

 

 

また、この話だ。これで何度目だろうか。

同じ気持ちなのだろうか、周りの友人の顔も、少しひきつっている。

 

 

いつものように聞き流しながら、ぼくは考えた。

 

(何を思い、このように自慢をするのだろうか)

 

 

楽しげに話し続ける彼から、窓に映る外の景色へと視線を移す。

 

春の訪れを感じさせる、暖かな日差し。

おだやかな風が、元気を取り戻してきた木々をやさしくくすぐっている。

 

 

雲一つない、快晴。

心地がいい。

 

 

広がる青い景色をみながら、ふと考えた。

 

(この空は、どこまで続いているのだろう)

 

おそらく、どこまでも続いているのだろう。

そして、その下にはたくさんの国、動物、建物、「人」が存在するはずだ。

 

 

いろんな人種、宗教を信仰するもの、富と名声を手に入れたもの、

オリンピック選手や外交官、政治家や大統領ー

 

 

 

 

もう一度、彼に視線を戻した。

 

飽きもせずに同じことを延々と話している。

 

 

 

 

ぼくは、思わず苦笑した。

 

 

 

 

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皆さん、ごきげんはいかがですか?

ちびくろです。

 

今回は、「自慢する」ことについてぼくが考え、感じたことを書いていこうと思います。

 

 

 

突然ですが、質問です。

 

「皆さんの周りには、いつも自分の自慢をしてくる人物はいませんか?

もしくは、出会ったことはありませんか?」

 

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多くの方は、ある特定の人物の顔が浮かんでくるかと思います。

そして、その話にうんざりした、忌々しい記憶がよみがえってくるでしょう。

 

 

 

ぼくも、過去にそういう人物と出会い、頭を抱えたうちの一人です。

当時は、ものすごくストレスで、イライラを通り越してあきれていました。

 

その時は、なぜこんなに自分が感情的になっていたのか、わかりませんでした。

 

 

 

 

あれから多少の月日が経った今、当時の感情を、もう一度冷静に見つめなおしてみようと考えました。

 

 

なぜ、自慢する人に対してそこまで嫌悪感を抱いていたのか。

この場を借りて、自分なりに言語化していきたいと思います。

 

 

 

 

 

ぼくは、自慢することを

「自分より下の人と比べて満足するための行為」

だと思っています。

 

 

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例えば、冒頭の物語に出てきた

「俺さ、中学の頃、地区の代表に選ばれてさ…」

と語っていた彼。

 

もしもあの場面に、全国大会に出場するような選手が目の前にいたとしたら

そんなにべらべらと自慢できるでしょうか。

 

 

 

できないと思います。

 

 

 

 

つまり、堂々と比べることができる環境が整って初めて

自慢という謎魔法を発動できるのです。

 

 

 

必死に環境を整え、魔法を発動し優越感に浸ることで、やっと自分の価値を確かめることができるのです。

 

 

 

 

 

そして、過去を自慢している人は、もれなく

「今が充実していない」ように見えます。

 

 

 

あの時の俺はすごかった。こんなこともできた。

みんなのリーダー的存在で、クラスでも人気者だったんだ。

 

 

 

 

…今は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、こんな感じだろう。

 

 

 

 

過去の栄光にすがりついて、なんとか自分を支えている。

 

 

 

 

 

 

ぼくは、そういう人を見ると、

「かわいそうだな」と思ってしまいます。

 

 

バカにしているわけではなく、心の底から同情してしまいます。

 

 

 

自慢することでしか、自分を守ることができないなんて、

なんとも不憫です。

 

 

 

 

 

 

その自慢を、武器にしたらいいのに。

 

 

 

 

 

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時々、「ちびくろは謙虚だよね」と言われることがあります。

 

いえ、ぼくは謙虚というわけでは全くありません。

 

 

 

 

ぼくはただ、「恥ずかしい」だけなのです。

 

 

 

 

幸か不幸か、ぼくは他人と比べてしまうクセがあります。

それも、自分より上だと思う人と比べるクセが。

 

 

 

なので、自慢をしようとしても、その方々より圧倒的に劣っているため、

恥ずかしくてできないのです。

 

 

 

 

この論理でいくと、ぼくは永遠に自慢ができないことになります。

そうです、おそらくぼくは一生自慢できないでしょう。考え方が変わらない限り。

 

 

 

 

だからと言って、この性格が良いものとは限りません。

むしろ害悪にもなりうるのです。

 

 

これまで、ぼくは自慢はよくないというような書き方をしてきました。

しかし、正確には少し違います。

 

 

 

自慢は、時と場合によって重要なものだと思っています。

 

 

 

 

 

ぼくは、自慢ができない性格のために、多くの機会を失ってきました。

 

 

 

それは、なぜか。

 

 

自分の強みが全く分からず、自己アピールが苦手になってしまったからです。

 

 

これは、致命的です。非常に致命的。

 

 

 

例えば、自己紹介。

ぼくは、これで散々に失敗を繰り返してきました。

 

あるパーティーでの出来事。

他のみんなが自分の個性や長所を端的に伝えている中、

ぼくだけは学校名と名前しか言うことができませんでした。

 

その結果、ぼくに興味を持ってくれる人は現れず、話しかけても反応はいまいち。

完全に孤立してしまったのです。

 

一方、自己紹介(自己アピール)が得意な人の周りには、人だかりができていました。

 

 

 

 

 

ぼくは、ものすごく悔しかった。

 

もっと自分をアピールしておけば…

 

 

 

 

 

自慢は、時に必要なものです。

 

必要な場面で行う自慢は「自己アピール」に生まれ変わります。

 

 

 

 

大事なことなので、もう一度言います。

 

 

特に必要ない場面ではただの「自慢」

自分を知ってもらうような場面では「自己アピール」になります。

 

 

 

「自己アピール」はガンガンやっていきましょう。

本当に大切なことです。

 

 

 

 

 

この使い分けができずに、ぼくはすごく苦労しました。

というか、いまも苦しんでいます。

 

 

 

読者の皆様には、同じような経験をしてほしくない、

という気持ちでこの記事を書かせてもらいました。

 

 

 

 

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

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