ちびくろ日記

小さくて色黒、平凡な大学生の日常。

「大学=人生の夏休み」という等式をぼくはぶち壊したい

記憶に残らない授業が終わり、新品のような教科書をカバンに入れる。

 

ジャケットを着て、カバンを背負い、親しいとは言えないクラスメイトに軽く挨拶をすませ、教室を後にする。

 

外に出ると、冷たい空気が顔を容赦なく突き刺す。

 

空は、黒く濁っている。今にも雨が降り出しそうである。

 

周りを見渡すと、見覚えのないたくさんの学生たちが、各々校舎内を歩き回っていた。

 

友人と話している者。カップルだと思われる男女。

歩きながらスマホに目を落としている者。ベンチに座ってぼーっとしている者。

 

いろんな人がいるもんだ、と独り言をつぶやいた。

 

そうして、帰り道に向かおうとしたその時、校舎のガラスに自分の姿が映っていることに気づいた。

 

少し猫背で、顔はぐったりと疲れている。家の鏡で見た時とは、まるで別人である。

 

 

誰なんだ、これは…

 

ぼくは言葉を失い、その場に立ち尽くした。

 

その側を、相変わらず多くの人が行き来する。

 

一人ポツンと取り残されたような世界が、そこには広がっていた。

 

周りには誰もいない。音も色も匂いもない。孤独な世界。

 

 

ぼくは、途端に怖くなり、その場を逃げるように立ち去った。

 

 

その瞬間、ガラスに映った「ぼく」が冷たく笑ったような気がした。

 

 

 

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皆さん、ごきげんはいかがですか?

ちびくろです。

 

今回は、「大学」についてぼくが考えたこと、感じたことを書いていこうと思います。

 

いま、この記事を読んでいただいているあなたは、どのような方でしょうか?

ぼくと同じ大学生でしょうか。

はたまた社会人の方でしょうか。

いやいや、大学進学を夢見る高校生、もしくは浪人生の方でしょうか。

 

 

一番最後に当てはまる方、誠に申し訳ありません。

 

 

ぼくは、今から大学の悪口を書いていこうと思います。

 

 

 

 

所詮、校舎の隅っこにいるようなただの底辺大学生の戯言だ、という姿勢で読んでいただければ嬉しいです。

 

 

 

それでは、さっそく書いていきたいと思います。

 

ぼくは、大学に対してこう考えています。

 

 

 

目標が定まっていない人にとってはクソみたいな場所 だと。

 

 

 

 

「大学に入ってやりたいことを探すわ~」

→本気で探している人はほとんどいません。

 

「大学に入れば、環境も変わるし自分も変われるはず」

→外に変化をゆだねている時点であなたは変われません。

 

「なんとなく、大学いって楽しむか~」

→それでは、”なんとなく”楽しいことしかできません。

 

 

大学に入れば、何かが変わるはず。大学に入れば、未来はバラ色だ。

大学に入れば…etc

 

 

自分が変わらない限り、

そんなことは、全くありません。

 

 

 

 

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ウソじゃありません、本当です。

 

 

 

スマホを触りながら授業を受け、休み時間はだらだらと過ごし、

大して面白くないサークルに参加し、身にならないバイトでお金をもらう。

 

毎回同じ友人(?)と飲み、なんとなく二次会に参加し、

無駄なお金と時間を消費する。そのお金を貯めるために、またバイトをする。

 

 

単調な生活。つまらない毎日。

 

 

 

これは、すべてぼくが経験したことです。

そして、ぼくの周囲の学生のほとんどが、このような生活を送っていました。

 

 

 

 

最初は、確かに面白かったです。

浪人したぼくにとっては、大学はあこがれの場所であり、すべてが新鮮でした。

 

 

ですが、このような生活も、三か月足らずで飽きてしまいました。

いや、正確には「このままでは腐ってしまう」と感じたことが一番の要因かもしれません。

 

 

こんなこと、四年間もやってられるか。

 

そう思いました。

 

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それからのぼくは、すっかり冷めた気持ちで大学に通っていました。

 

平日の朝は、常にイライラ。

なぜあんな場所に通わないといけないんだ。

授業もつまらなく感じ、話を聞かずにスマホで情報収集。

授業が終わると同時に、すぐに図書館に駆け込み、読書をする。

 

 

ぼくは幸い、ある程度の知識欲があったので、読書に没頭しました。

外界の情報を全てシャットダウンし、自分の成長と向き合える唯一の時間。

読書をしている時間が一番の幸せでした。

 

 

 

 

それから、ぼくは基本的に単独で行動するようになりました。

そのほうが、自分のためになると思ったからです。

 

 

周りでは、相変わらず”ダイガク”というジャングルを、”ダイガクセイ”という生き物が駆け回っていました。

 

 

「ウェイ!ウェイウェイっ!!」

「バエー、バエバエーーー!!!!!」

「エモイ、エモイぃぃぃぃぃぃぃぃいい!!!」

 

 

 

その鳴き声をかき消すように、ぼくはイヤホンを装着するのです。

 

 

 

 

 

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そんな日々を経て、ついに一年が経とうとしている。

 

これまで、大学についての悪口を散々書いてきた。

しかし、誤解をしてほしくない。大学は、地獄でも何でもない。

 

 

むしろ、過ごし方を間違えなければ天国のような場所である。

 

 

 

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大学生には、多くの自由な時間が与えられている。

それにちなんで、「人生の夏休み」と言われている。

 

だが実は、ぼくはその呼称が好きではない。

ぼくが思うに、大学生活をフルに活用している人たちは、すごく忙しい、

何かに没頭している人たちである。

 

 

そこで、考えた。他に言い呼び方はないのかと。

そこで、思いついたのが

大学は、「人生の分岐点」という呼称だ。

 

 

 

大学は、学費をはらって通っている。

つまり、お金を払って四年間という時間を買っているということだ。

 

このお金を無駄にしてしまっていいのか。

ぼくはそうは思わない。

 

せっかく親に協力してもらって手に入れた時間を、無為に過ごすのは

最大の親不孝だと考える。

 

 

 

そして、この四年間の過ごし方で大きく未来は変わると思う。

だらだらなんとなく過ごすのか。

目標に向かう、または何かに没頭した生活を送るのか。

 

 

まさしく、分岐点。

 

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どの道を進むかはあなた次第。

 

 

 

さぁ、あなたはどの道に進むだろうか。

 

 

 

後悔しない選択を。

 

 

 

 

 

 

 

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この記事は、ぼくが過ごしたしょうもない一年を振り返って書いたものである。

 

この記事を読んでくれた、新大学生にはこうなってほしくないという気持ちを込めて書いた。

少しでも参考になれば嬉しい。

 

 

 

 

そして、一つ書き忘れたことがある。

 

どの大学、どんな場所でも、自分次第で楽しくできる

 

ということだ。

 

 

 

恥ずかしながら、ぼくはその力が足りなかった。

ゆえに、みじめで孤独な一年を過ごしたのである。

 

 

それに、ぼくはもしかしたら

大学生活を楽しんでいる普通の大学生がうらやましかったのかもしれない。

その気持ちが、ひねくれたぼくの考えを加速させたのだと、今になって思う。

 

 

 

 

 

ぼくは、四月から大学二年生になる。

 

 

次の一年は、少しだけ大学生活を楽しんでみようと思う。

この一年間を、少しずつ取り戻すように。

 

 

 

 

「全ては、自分次第」

 

 

 

 

この言葉を胸に。

 

 

 

 

 

 

皆さんの、大学での更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

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